知死期
ち   し   ご


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千年以上の昔、陰陽師によって作られた、「死期を知る」表の事です。
当時の暦(旧暦)に基づいて作成されています。
一ヶ月を上・中・下旬に分け、潮の満ち引きに合わせ時間を割り出します。


知死期表
時期 日にち 時間
上旬 1日 2日 9日 10日 0時 6時 12時 18時
3日 4日 5日 2時 8時 14時 20時
6日 7日 8日  4時 10時 16時 20時
中旬 11日 12日 19日 20日 2時 8時 14時 20時
13日 14日 15日 4時 10時 16時 20時
16日 17日 18日 0時 6時 12時 18時
下旬 21日 22日 29日 30日 31日 4時 10時 16時 20時
23日 24日 25日 0時 6時 12時 18時
26日 27日 28日 2時 8時 14時 20時


通常、上表の日付と時刻の組み合わせで亡くなります。

中旬の15日に亡くなるとしたら、死期は4時・10時・16時・20時の時刻になります。
これは現代医学においても、臨終の患者を抱える医師はこの時刻を気にします。
また、産科の医師も出産に関しては満ち潮の時間を目安にします。

しかし、どの世界にも「例外」と言うものがあります。
知死期の例外とは「畏(い)」、「厭(おう)」、「溺(でき)」の事です。

「畏(い)」と言うのは、畏死の事で、自殺の事です。
「厭(おう)」と言うのは、厭死の事で、圧死の事です。
「溺(でき)」と言うのは、溺死の事で、水死の事です。

上記の死に方は変死です。
この変死と言う例外は、知死期の法則に当てはまりません。
潮の満ち引き、月の満ち欠け、自然の法則に関係なく死が訪れるからです。
自然の法則に反して死ぬ為に、成仏できず不成仏霊に成る場合が多いです。

通常の場合、弔いの時は光明真言を唱えます。
しかし、「畏(い)」、「厭(おう)」で亡くなった場合、十一面観音の真言を唱え、
「溺」で亡くなった場合は水天の真言を唱え、冥福を祈ります。

十一面観音の御真言「おん・まか・きゃろにきゃ・そわか」
水天の御真言「おん・ばろだや・そわか」

この知死期に関しては「曽根崎心中」の中にも記述されています。
  「苦しむ息も暁の、知死期につれて絶えはてたり」と言う文です。
これを現代文に訳すと
  「息苦しくなり、死ぬ時刻が近づいたのを知り、息絶えた」と、なります。

上表は潮の満ち引きから割り出しています。
潮の満ち引きとは、月の引力によって引き起こされる現象です。
昔から、人が生まれるのは満潮、死ぬのは引き潮、と、言われています。
月を司る~を、「月読命」と言いますが、「月黄泉」と、書くこともあります。
これは、太陽が生を司る星で、月が死を司る星だとされているからです。
生まれる事により死が訪れ、死ぬ事により生が訪れる。
相反するもの。大極。陰と陽。これが「陰陽」です。
また、月の自転周期は28日で、これは女性の生理周期と同じです。

波のリズムと呼吸のリズムは同じで、人間の体液と、海水の成分はほぼ同じです。
人間は宇宙の法則の中で、生きています。

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